「ロベルト・バッジョ自伝 天の扉」
ロベルト バッジョ (著), Roberto Baggio (原著), 片野 道郎 (翻訳)
フィオレンティーナ、ユヴェントス、ミラン、ボローニャ、インテルとクラブを渡り歩き、そしてブレシアでセリエA通算200ゴールを達成し、残念ながら昨シーズン(03~04)を最後に引退を表明したサッカー元イタリア代表ロベルト・バッジョ選手(以下ロビー)。
本書はロビーが代表から漏れてしまった2002年の日韓W杯の直前に書かれた自伝である。
偉大なサッカー選手云々よりもロビーとはどんな人間なのかがよくわかる。
ロビーファンなら読むべきだろう。
読んですぐの感想は、当たり前だがロビーは波乱万丈な人生を歩んできたなということ。
慢性的な右膝の怪我。仏教との出会い。バロンドール受賞。3度のW杯(いずれも延長PK負け)。そして監督との確執・・・
そう、誰からも愛されたが、それ故に憎まれもした。
なかでもインテル時代のリッピ監督との確執は想像以上だったのでショックを受けた。私はユヴェンティーノだから(そのリッピもロビーと同じく今シーズンでユヴェントスを辞任。2004年10月現在イタリアA代表監督を務めている)。
といっても私は日韓W杯からサッカーを見始めたので全盛期(ユヴェントス時代)のロビーを生で見ていない、しかし私がロビーのファンになるには円熟期のプレーだけで十分だった。
果たして、彼を超えるファンタジスタはすぐに現れるのだろうか・・・